DIPSという言葉が所々出てきますが、これはドローン情報基盤システムの略称です。
航空法の規定外の場所や方法を使って飛行を行う場合に「無人航空機飛行許可申請」を行うのですが、これをインターネット上で申請・登録できるシステムです。
FISSは飛行情報共有システムの略で、有人航空機と無人航空機、無人航空機間における安全確保のため、双方で必要となる飛行情報を共有するシステムになります。ただし許可承認が必要のない場合は、特に登録する必要はありません。
DIPSに関しては、航空法を逸脱しない場所、飛行方法であれば登録する必要がありません。
DID地区でない、30m未満に第三者が入らない、150m以上の高度で飛行させない、目視でのみ飛行、日の出から日の入りまでの間のみ飛行、物件投下、イベントの上空など全ての禁止事項に引っかからない方法であれば、登録する必要はありません。
FISSに関しては許可承認飛行の場合には登録義務がありますので、DIPSにリンクさせておいた方が簡単です。許可された場所で、許可された飛行方法だとDIPSと同様にFISSへの登録も必要はありません。(ヘルプデスクへ確認済み)
DIPSに登録するにあたり10時間以上の飛行経験が必要です。
これは、航空局標準マニュアルに記載されています。
離着陸
ホバリング
左右方向の移動
前後方向の移動
水平面内での飛行
対面飛行
飛行の組合せ
8の字飛行
詳細は航空局標準マニュアルを確認してください。
上記に関してはトイドローンでも問題ありません。
ただ、ここで問題が1点あります。
GPS機能を切った状態での飛行が同じ様にできる事が条件です。
DIPS登録時に基準内容に以下の表記があります。
(遠隔操作)
GPS等の機能を利用せず、安定した離陸及び着陸ができること。
GPS等の機能を利用せず、安定した飛行ができること。
・上昇
・一定位置、高度を維持したホバリング(回転翼機)
・前後移動
・水平方向の飛行(左右移動又は左右旋回)
・下降
内容について直接確認すると、マニュアルに準拠(8の字含む)してくださいという事でした。
任意にGPSが切れる機体はファントムくらいしかありません。
では、玩具のGPSが搭載されていない機体での飛行経験でも大丈夫か確認しました。
回答としては、明文化はされていないがGPSを搭載した機体をGPSの機能を利用せずに行って下さいという回答でした。
もともとGPS機能を搭載していない機体ではダメという事です。
Mini系で行うにはGPSの信号が届かない屋内で、しかも下方センサーはテープで止めての飛行方法という事になります。
(下方センサーが有効だとGPSとほぼ同じ動作。なおDJI Flyではセンサーが任意で切断できません。)